ふらんすノート26. Velib’に乗ってパリを走ろう!


7月15日に開始したパリ市の自転車レンタルサービス【Velib’
ヴェリブ】。自転車を意味するVelo(ヴェロ)と自由を意味するLibre(リーブル)を組み合わせて造った言葉。
スタートから2週間が過ぎ、今ではシルバーのヴェリブ号に乗って、パリの街をすいすい走るパリジャン、パリジェンヌを毎日のように見かけます。
少しでも車の数を減らして環境に優しい交通手段を!という考えのもと始まったこのレンタルサービス。出だしはなかなか順調のようです。
サイクリング日和のこれからの季節、次回のパリ旅行には是非試してみたい、と思っていらっしゃる読者も多いことと思います。興味津々のカイエ・スタッフが、さっそくVelibにトライしてきました!(-08-01)

  まずは登録
Velib’を利用するに当たって、まず利用者登録をする必要があります。登録はどの貸出ポイント(ステーション)でもOK。Velib’の各ステーションにあるBorne(ボルヌ)と呼ばれるポストのような機械で登録からレンタル依頼、さらには返却後の確認すべてが出来てしまいます。登録方法は下の解説をご覧ください。

レンタル開始から終了まで

登録が済んだら、提示された自転車番号の中から好きな数字を選びます。直後に自転車のロックが自動的に外れるので、自転車を駐輪ポイントから引き抜いてレンタル開始。利用を終えたら、最寄りのステーションの空いている駐輪ポイントに自転車を返却し、黄色いランプが緑色になったらOK。詳しくは下の解説をご覧ください。

料金設定
基本的には【登録料+その都度の使用料】がかかります。
登録時に150ユーロのデポジットを要求されますが、あくまでもデポジットなのでクレジットカードから150ユーロが引き落とされることはありません。もちろん、自転車を返却しない利用者はこの150ユーロが引き落とされます。

【登録料】
1日(利用開始から24時間):1ユーロ
7日:5ユーロ
1年:29ユーロ

【使用料】
30分以内は無料。30分を過ぎたら、以下の表のように料金が加算されます。

最初の30分
(開始から31~60分) 2回目の30分
(開始から61分~90分) 3回目以降の30分
(開始から91分~120分以降) 1ユーロ 2ユーロ 4ユーロ/30分

例)
1日カードを登録して、昼12:00にレンタル開始した場合。
- 12:20分に返却したら→登録料1ユーロのみ。使用料は発生しない。
- 12:45分に返却したら→登録料1ユーロ+使用料1ユーロ=合計2ユーロ
- 13:10分に返却したら→登録料1ユーロ+使用料1+2ユーロ=合計4ユーロ
- 13:50分に返却したら→登録料1ユーロ+使用料1+2+4ユーロ=合計8ユーロ
- 14:20分に返却したら→登録料1ユーロ+使用料1+2+4+4ユーロ=合計12ユーロ

使えるクレジットカード
Velib’の支払いは必ずクレジットカードで。いわゆる窓口のようなものは一切ありませんので、現金で支払うことはできません。
使用可能なカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXの4種類です。
【注意】ICチップのついたカードでないと利用はできません!
また、4桁の暗証番号が必要なので、忘れずに覚えておきましょう。

年齢制限

レンタルには身長が150cm以上であることが条件になっています。また13歳以下は利用不可、14~18歳までは、成人責任者の承認が必要です。

利用できる時間帯は?
最初から最後まですべて無人のサービスなので、毎日24時間、好きな時間に登録・利用・返却が可能です。

ステーション、自転車の数
現在は、パリに750のステーション、10,648台の自転車が設置され、約300m間隔にステーションがある計算になります。実際にパリの街を歩いていると、いたるところでステーションを目にします。今後、9月3日には1,000ステーション、14,197台の自転車、そして12月31日には1,451ステーション、20,600台の自転車のレンタルが予定されています。

自転車は自動車と同じ扱い

フランスでは自転車は自動車と同じ扱いなので、車道を走ります。歩道は決して走らないこと。最近では、車道の右側に自転車専用路がある場合もあります。
また、一方通行のマークのある道路も厳密に言うと走ってはいけませんので注意しましょう。

困った時のホットラインサービス
まだスタートしたばかりのサービスなので、
料金の引き落しや返却したのにきちんとカウントされていないといった、予測できない諸問題が発生しているのも事実です。そんな場合は、ホットラインサービス(仏語)に電話するのが一番ですが、フランス語に自信のない人は、問題が起こった場合のことも考慮してレンタルするかしないかを決めましょう。
01 30 79 79 30
Velib’ ヴェリブの公式サイト:http://www.velib.paris.fr

 

それでは、さっそくレンタルにチャレンジ!旅行者向けに1日登録を試してみました。1日と7日登録はいずれも同じ手順です。
こちらの写真にあるのが各ステーションに設置されたBorne(ボルヌ)と呼ばれる機械。登録、支払い、レンタル依頼、返却や残りの時間の確認などをこの1台がすべてこなします。

表示画面はタッチパネル式ではないので、画面を直接押しても動きません。画面に表示された指示に従って、希望の数字を下にある選択パネルで選びましょう。パネルはいわゆるクレジットカード番号を打ったりするものと同じタイプです。  
【登録の手順】
①言語を選択します。3番を押して言語の選択画面に行き、2番を押して英語を選びます。 ②自動的にスタート画面に戻るので、そこで「Subscribe 登録」の2番を押します。 ③登録画面に2種類の選択肢【1】1年登録、【2】1日または7日登録が表示されるので、今回は1日登録の2番を押します。 ④チケットの種類を選びましょう。ここでは1番のTicketを選択します。 ⑤1日か7日の登録を決定します。1日登録の1番を押します。 ⑥支払い可能なクレジットカードや150ユーロのデポジットに関する解説画面が出るので、読んだら「V」マークを押して次に進
みます。 ⑦利用規約が表示されるので、4番を押しながら下にスクロールし、すべての規約を読み終えたら、5番を押す。そして「V」マークを押して次
画面に進みます。 ⑧クレジットカードを差し込むよう指示が出るので、それに従って、クレジットカード差込口にカードを挿入。 ⑨番号パネルの上にある小窓の指示に従い、4桁の暗証番号を押します。その際、「150EUR」と表示されますが、実際には引き落とされないデポジットの金額なので心配せずに暗証番号を押しましょう。 ⑩番号を押し終えたら「V」マークを押して決定。機械の下にある口から、1日登録のチケットが出てきますので、大切に保管しましょう。チケットには1日有効のVelib’コードが記されています。  
登録からレンタルまでビデオで見てみよう

   
【レンタルの手順】
①クレジットカードの暗証番号が認証されたら、レンタル依頼の画面に変わります。そこで1番の「Take
a bike」(自転車を借りる)を押します。 ②Velib’の使用方法についての解説画面が表示されるので、よく読んだら「V」を押して次の画面へ。 ③現時点でレンタル可能な駐輪ポイントの番号が表示されるので、好きな番号を選びましょう。 ④自転車の番号を選んだら、パネルでの操作は終了。選んだ自転車のロックが自動的に解除されているので、すぐに駐輪ポイントに行き、ボタンを押してから自転車をそっと後退させて取りましょう。  
【返却の手順】
①最寄りのステーションを見つけたら、空いている駐輪ポイントに自転車を返却します。借りた時のステーションと異なるステーションに返却しても、何の問題もありません。 ②ロックの部分が上手くかみ合うように、スライドさせながら差し込む感じ(ビデオを参照)
。 ③上手にかみ合った瞬間、カチッと言う音と共に駐輪ポイントの緑色のランプが黄色に変わります。 ④しばらくすると、ピッという音と共にまた緑色のランプに変わりますので、それを確認したら返却終了。 ⑤万が一、返却したいステーションに空いている駐輪ポイントがない場合は、マップの最寄りステーションを確認して移動しましょう。その間に無料の30分が終わってしまう可能性がある場合は、Borneに自分のVelibコードを入力し、「返却したかったのに返却できなかった」旨を伝えます。すると無料タイムがそこから15分間延長されます。  
【自転車の引き抜き方、返却方法をビデオで見てみよう】

 
【登録をすでに済ませて、2回目以降にレンタルする場合】
①スタート画面で1番を選びます。 ②Velibコードを入力し、1番の「Take a
bike」を選択します。 ③現時点でレンタル可能な駐輪ポイントの番号が表示されるので、好きな番号を選びましょう。それ以降は上記で説明した手順と同じです。  
【きちんと返却されているか?残りの時間はどれぐらいあるか?を確認】
①スタート画面で1番を選びます。 ②Velibコードを入力し、2番の「Check your
account」を選びます。 ③画面上に今日利用した時間、料金がすべて表示されます。その横に残りの時間も同じく表示されます。 ④そのレシートを印刷することも可能です。   サドルの調節はここ
結構固いので力がいります
160cm前後の女性は、サドルを
一番下に下げて丁度良いぐらい ステーション以外の場所に駐輪
したい時は、かごについている
コードを引っ張って鉄柱
などに巻いてから先端
を自転車のカギ差込口
に入れましょう ハンドル部分にはホットラインの
電話番号やその他注意点が
書かれています チケットの一番下に
大きく書かれた数字がその日1日
有効なVelibコード 一方通行のマーク
これがある道路は
押して歩いた方がベター Borneの裏側には近隣の地図
があり、最寄りのステーションが
分かります   初めはなんだかややこしそう・・・としり込みをしていたのですが、いざチャレンジしてみると意外と簡単に登録→レンタル→返却が出来ました。なんだかあまりにスムーズに行き過ぎて、フランスではないみたい!なんて失礼な感想を抱いてしまいました。
サドルの高さにはびっくりしましたが、一番下まで下げれば問題なく乗れます。乗り心地もなかなか良く、天気の良い日やライトアップされたパリの夜をすいすい走ると気持ち良いに違いない!メトロやバスの無い深夜は特に、Velibの存在がありがたいですよね。
ただし、日本とは車道が逆方向ですし、パリの車の運転の荒さは有名なのでくれぐれも事故に巻き込まれないよう気をつけましょう。また、カゴにひったくり防止のコードがついていますが、自転車に乗る時はなるべく荷物を少なめにして体に沿うような斜め掛けカバンなどを利用するのが良いでしょう。  

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